フレンスブルクの生活情報

北ドイツの街 フレンスブルクに関する情報をアップします。 ハンブルク、ブレーメン、ハノーファー、リューベック、キール、ノイミュンスター、フーズム、エッカーンフェルデ、カッペルンなどの記事も満載。デンマークのコペンハーゲン、オーデンセ、エスビャウ、オーベンロー、セナボー、コーリンの情報もお届け。

卵黄のお酒『アイアープンシュ』

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北ドイツのクリスマスマーケットでは、

卵黄で作られたホットドリンク

『アイアープンシュ(Eierpunsch)』をよく見かけます。

 

f:id:kanaflensburg:20181130064756j:plain ココアパウダーがけ

f:id:kanaflensburg:20181130063011j:plain チョコがけ

f:id:kanaflensburg:20181130065203j:plain ストローで飲みます。

 

アイアープンシュは、

冬の街歩きで冷え切った身体を温めるホット・ドリンクです。

ディスペンサーで温められたアイアーリケーア(Eierlikör)に、

ホイップクリームをかけ、

上からココアパウダー、もしくはチョコをまぶして提供されます。

 

f:id:kanaflensburg:20181130063410j:plain ディスペンサー

 

アイアーリケーアって何?

『アイアーリケーア(Eierlikör)』を直訳すると、

卵黄のリキュール。

 

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 だから、黄色い!

 

アイアーリケーアは

飲むお酒」としてはもちろん、

かけるソース」としても愛されています。

 

アイスクリーム、パンケーキ、トルテ、etc...

上からかける、だけ!

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アイアーリケーアはどんな味がするの?

ザ・卵黄な感じがします(笑)

濃厚です。

でも、ラム酒が入っているので、味はビター

ちなみに、アルコール度数は10~15%ほど。

 

もちろん、お子さんは飲めませんが、

それ以前に、味が濃厚&ビターなので、

子どもは、口に入れた瞬間、ウゲーっと吐いてしまうかも・・・orz


アイアーリケーアの原料は?

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  • 卵黄
  • 粉砂糖
  • コンデンスミルク、もしくは、生クリーム
  • ラム酒
  • バニラショート

 

  1. 最初に、卵黄と粉砂糖を混ぜて、クリーム状になるまで泡立てます。
  2. そこに、バニラショートとラム酒を入れ、
  3. さらに、コンデンスミルク、もしくは生クリームを入れます。
     >> コンデンスミルクを入れると、食感がねっとり濃厚。
     >> 生クリームを入れると、食感がサラっと爽やか。
  4. 最後に、湯銭にかけながら、ねっとりするまでかき混ぜ続けます。

 

実は、卵黄は生のままなのです。

 

アイアーリケーアはドイツ生まれ?

いいえ、違います。

実は、ブラジル生まれなのです!!


もともと、

ブラジルのアマゾンには『Advocaat』という飲み物がありました。

 

『Advocaat』は、その名の通り、

アボガド(Abocados)のドリンク。

ブラジルを支配したポルトガル人は、

『Advocaat』の中にサトウキビと、ラム酒を加え、

ヨーロッパ人好みのリキュールに仕上げました。

 

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17世紀にヨーロッパ人が

『Advocaat』をヨーロッパに持ち帰りましたが、

ヨーロッパではアボガドの木が育たないので、なかなか再現できない。

 

そこで、アントワープ出身の杜氏フェアポールテン

「卵黄を入れてみよう」とひらめき、

今のアイアーリケーアが誕生しました。

 

フェアポールテンは、

ドイツのハインスベルクで蒸留所を創設しました。

そこで作られたアイアーリケーアが、

今もドイツ各地で売られている、こちら↓↓↓

 

f:id:kanaflensburg:20181130071559j:plain VERPOORTEN

 

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子孫のウィリアム・フェアポールテン氏

五代目の社長。

2016年には創立140周年を祝いました。